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叱らない子育て=褒めればいいわけではない!本当の怒らない子育ての方法を解説!

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この記事を読めばわかること
  • 子どもを叱る時の正しい伝え方
  • 褒めることの重要性
  • 子どもを怒らない子育てをするために必要なこと

こんにちは。元保育士のこまつです。
あなたは「子どもを叱らない・怒らない子育ての方法」を聞いたことがありますか?

こまつ

はい。子どもを叱らずに育てると、子どもの自己肯定感が高まると聞いたことがあります。
でも、子どもを一切叱らずにいると、わがままな子どもに育たないかも心配です。
たしかに、叱らずに子育てをするためにはどうすればいいのか、気になりますよね。

こまつ

そこでこの記事では元保育師の筆者が、子どもを叱る時の正しい伝え方を詳しく解説します。

子供を叱る時の正しい伝え方を知り、気持ちよく子育てをしたいあなたはぜひ読んでみてください。

 

子どもを叱る時の正しい伝え方

子どもを叱る時の正しい伝え方のポイントは次の3つです。

こまつ

  • 子どもを怒らない(感情的にならない)
  • 子どもにダメと言わない(否定語を使わない)
  • 子どもがどうしたら良いかを伝える(良い行動のイメージを持たせる)
それでは、子供を叱る時の正しい伝え方のポイントを1つずつ見ていきましょう。

こまつ

 

ポイント①:子どもを怒らない(感情的にならない)

子どもに対して感情的になって怒ってはいけません。
なぜなら、子どもは保護者に怒られると恐怖や不安でパニックになってしまい、何を言われているのか分からなくなってしまうからです。

こまつ

子どもの性格や考え方によっては、保護者に怒られた恐怖や不安から逃れようとしたり、大人に笑顔に戻ってほしいと思い、わざと笑ったり笑わせようとふざけたりすることもあります。

また、怒られた子どもが保護者の言うことを聞くようになったとしても、怒られる恐怖心から保護者の言うことに従っている可能性が高いです。

「怒られたくないから○○しない」という子どもの考え方はとても危険です。
保護者が見ていない時に保護者から止めるように言われたことをしたり、保護者への反抗心からわざと保護者から止めるように言われたことをしたりする可能性があります。

こまつ

 

子どもが悪いことをした時に保護者は「怒る」のではなく「叱る」ことが大切です。

「怒る」と「叱る」は似ているようで意味が異なります。

「怒る」は子どもに対して感情的になり腹を立てるですが、「叱る」は子どもの良くない行動を指摘して指導することです。

保護者が感情的になり、子どもに対して強い口調になっている時は怒っていることになります。

子どもに恐怖を与えないためにも、子どもを怒るのではなく叱れているかを振り返ってみてください。

こまつ

 

ポイント②:子どもにダメと言わない(否定語を使わない)

子どもに「ダメ」と否定から入ることは避けましょう。
なぜなら、子どもは保護者に否定語を使われた時、心に壁を作って保護者の言葉を受け入れようとしないからです。

こまつ

子どもは「ダメ」「やめて」のような否定語を保護者から使われると、自分自身が否定された気分になったり、思わず「ダメじゃない!」と意地を張ったり否定し返したい気持ちになります。

「ダメ」や「やめて」のような言葉は子どもに対して日常的に良く使ってしまいがちなので、子どもの行動を正すためにも別の言葉に言い換えてみてください。

子どもがどうしたらいいかを伝える言葉を「ダメ」「やめて」の代わりに言えるとGOODです。
なんと言えばいいわからい時には、「ダメ」「やめて」を子どもの名前に言い換えるのが一番簡単です。

こまつ

保護者に名前を呼ばれると、子どもは止まって振り向きます。

もし子どもの行動が変わらなくても名前を読んで一呼吸置くことで、保護者は子どもにかける言葉を落ち着いて考えられます。

 

ポイント③:子どもがどうしたら良いかを伝える(良い行動のイメージを持たせる)

子どもを叱る時に一番大切なことは、子どもがどうしたらいいかを伝えることです。

こまつ

例えば走って欲しくない時に「走らないで!」と保護者が子どもに言ったとします。

子どもは保護者が口にした走るという言葉に意識が向くことで、余計走りたくなったり、どうすればいいのか考えたりすることが難しくなります。

子どもに走って欲しくない時の望ましい子どもへの声かけは、「歩こうね」です。

こまつ

保護者が歩くという言葉を口に出すことで、子どもは歩こうと意識しやすくなります。

同じように、食べているものをこぼして欲しくない時には「こぼさないで」ではなく、「口に上手にご飯を運ぼうね」と子どもに声をかけます。

触って欲しくないものを子どもが触ろうとした時には「触らないで」ではなく、「手はお腹につけて見るだけね」と子どもに声をかけます。

どうしたらいいかを子どもに伝える時のポイントは、子どもが理解しやすいよう、一息で言える程度の台詞で短く伝えることです。
子どもがどうしたら良いかを伝えるで、保護者の言う望ましい行動を子どもが意識しやすくなります。

こまつ

また、子どもがどうしたら良いかを自分で意識し行動し達成することで、子どもの達成感や自信につながるメリットもあります。

 

実際に筆者が保育園で見てきた子どもの姿を比べてみましょう。

こまつ

ご家庭で「こぼさないで」とたくさん言われた子どもは、保育園でもこぼしちゃいけないとハラハラした気持ちでご飯を食べ、こぼしてしまったら落ち込み、こぼさずに食べられた時には「怒られなくてすんだ」と安心します。

「お口に上手に運ぼうね」と言われてきた子どもは、「上手に食べるぞ!」と意欲的にご飯を食べ、こぼしてしまった時は「次こそは上手に運ぼう」とやる気をもち、こぼさずに食べられた時には「上手に食べられたよ」と得意気な表情で笑ってくれます。

もちろん、不安の感じにくさやそもそもの食事の意欲など子どもの個人差はありますが、傾向として「お口に上手に運ぼうね」と声をかけられた子どもの方が明るい表情で食事を摂れていると感じます。

もしあなたが子どもだったとしたら「こぼさないで」と言われるのと、「お口に上手に運んでね」と言われるのと、どちらが楽しく食事ができるか考えてみるのも良いかもしれません。

こまつ

 

褒める時は子どもの行動を言葉にしたり、子どもへの感謝の言葉を子どもに伝えたりしよう

褒める言葉と言われた時、あなたはどのような言葉を思い浮かべますか?

こまつ

「すごい」「えらい」「上手」と褒める言葉を思い浮かべる方は多いのではないでしょうか。

「すごい」「えらい」「上手」は、もちろん悪い言葉ではありません。

しかし何がすごいのか、何がえらいのか、何が上手なのか丁寧に子どもに伝えないと、自分はなんか良く分からないけどすごいんだ、と子どもにとって根拠のない自信に繋がってしまいます。

こまつ

根拠のない自信では自分のどこがすごいか子どもはわからないので、「実は自分はあまりすごくないのでは。すごくない自分はダメなのでは」と考えることで不安につながります。

すごくない自分はダメなんじゃないかと不安に思う子どもは、自分はこんなにすごいんだと頻繁に保護者にアピールしようとしたり、すごくないと思った友達のことをダメだと否定したりします。

子どものことをたくさん褒めているはずなのに子どもがいつも不安そうにしていると悩む保護者の相談を聞くと、何がすごいかを丁寧に伝えず、「すごい」や「えらい」の言葉だけで子どもを褒めていることが多いのです。

こまつ

 

子どもへの望ましい褒め言葉は、子どもが何か良いことをした時や子どもがやろうとしたことをできた時に「○○したね」「○○できたねと」と笑顔で言うことです。

子どもがしてくれたことで保護者が嬉しい気持ちになった時や感謝の気持ちを持った時には「○○して嬉しいな」「○○してくれてありがとう」とさらに付け加えます。

子どもの行動を笑顔で言葉にするだけで、子どもは自分のした行動が良いものだとわかり、同時に保護者が自分のことをいつも見てくれている、わかってくれていると安心できるのです。
さらに、保護者の嬉しい気持ちや感謝の気持ちを子どもに伝えることで、子どもは人が喜ぶことを嬉しく思い、人のために何かすることを自分の喜びと感じられるようになります。

こまつ

 

子どもを怒らない子育てをするために必要なこと

子どもを怒らないようにしようと思っていても、怒らないでいることが難しい場面はたくさんあります。
保護者も感情のある人間なので、怒りや悲しみを子どもに伝えたいでしょう。
しかし、あなたが怒ろうとしていることが、本当に子どもを怒るのに適した場面なのかどうかは改めて考えていただきたいです。

こまつ

もし、怒らなくてもいい時にも子どもを怒ってしまっているなと思うときには、ぜひ次の保護者のためのアンガーマネージメントテクニックや子どもを怒らないための環境づくりを参考にしてみてください。

 

保護者のためのアンガーマネージメントテクニック

アンガーマネージメントとは自分の怒りの感情をコントロールしようという考え方で、現在会社やカウンセリングなど様々な分野で取り組まれています。
子育てにも使える、私が実際に子どもにイライラしてしまったときに使うアンガーマネージメントテクニックをご紹介します。

こまつ

 

テクニック①:自分がイライラした時に一呼吸おくルーティンを作る

イライラした時は、何かをして心を落ち着けてから子どもに話しかける習慣付けをしましょう。
イライラした気持ちのまま子どもに声をかけると、つい強い口調で子どもを怒ってしまうからです。

こまつ

例えば、テーブルの上に飾ってある花を見る、壁にかけてある写真を見る、深呼吸をするなど今いる場所で短く簡単にできることにします。

テーブルの上の花を見るだけで怒らなくなるなんて信じられないかもしれませんが、本当に一瞬気をそらすだけで子どもに少し優しい声で話しかけられたり、なんて話そうか考えたりできますよ。

毎回同じルーティンにしておくと、条件反射でイライラしたらこれをする!と身体に身につくのでおすすめです。

こまつ

 

テクニック②:自分の心に余裕が持てるよう、早めに休み育児も手を抜く

どんな人でも心身共に疲れている時には、いつもより色んなことにイライラしてしまいます。
自分の心に余裕がないなと思ったら、早めに休んで育児も手を抜きましょう。

こまつ

 

心に余裕がない中で育児を頑張ってしまうと、子どもについ怒りすぎてしまい、後からあんなに怒らなくてもよかったなと後悔に繋がることもあります。

育児を休むときは、「今日は疲れているので夕飯までは子どものテレビタイムにします!私はソファーで休みます!」と決め、堂々と休んでしまった方が心身共に楽になるものです。

他にも、ご飯を作らなきゃと子どものご飯の用意が憂鬱になったら、お惣菜を買って帰りましょう。

頑張って作ったご飯を子どもが食べてくれなかったり床にこぼしたりしたら、どんな大人だってイライラして怒りたくなりますよ。

惣菜でも子どもにこぼされたり残されたりはしたらイライラはしますが、疲れた中で頑張ったご飯をこぼされたり残されたりするよりはきっとイライラは減るはずです。

こまつ

 

テクニック③:許せないことの線引きをはっきりさせておく

許せないことの線引きをはっきりさせておくことは大切です。
子どもがした時に許せないことの線引きをはっきりさせ、許せないことをした時の対応を決めておくことで、保護者が子どもを怒ってしまうことは少なくなります。

こまつ

例えば、「人を叩いたり蹴ったりすることは許せない」と決めたら、子どもが人を叩いたり蹴ったりしたら「叩かない」と声をかけて相手に謝り、その場から移動することを繰り返します。

子どもは人を蹴ったり叩いたりしたら遊べなくなることを覚えます。

子どもが保護者を叩いたり蹴ったりした時は、保護者が別室に移動して数分経ったら戻ってくると決めておくのも良いでしょう。

大事なのは、許せないと決めたことの線引きを保護者の都合で変えないことです。

こまつ

子どもは保護者の悩みや気持ちの揺れに敏感で、保護者が叱るか叱らまいか悩みながら子どもへ注意をすると、子どもは聞こうしないことが多いです。

保護者は何度も同じ言葉を繰り返し子どもにかけているうちに、イライラが大きくなってしまいます。

イライラをためないためにも、許せないことの線引きをはっきりさせておきましょう。

 

子どもを怒らないための環境づくり

「着替えるよと声をかけたのに子どもが遊んでしまう」

「ご飯を食べている途中なのに何度もテレビを見てしまってご飯が進まない」

子どもにして欲しいことと違うことをされ怒ることが多い場合は、部屋の環境を変えると怒る機会が少なくなります。

こまつ

 

環境①:子どもの動く距離や見える範囲を狭める

子どもの動く距離や見える範囲を狭めると子どもにして欲しい行動をうながしやすくなり、子どもを怒る機会を減らせます。

こまつ

子どもが食事を食べた後に着替えて出かけるという生活の流れがあったとします。

食事場所から着替え場所の間におもちゃがおいてあると、子どもはおもちゃのところで足を止めつい遊びたくなります。

子どもの食事場所のすぐ隣を着替え場所にする、もしくは着替えのセットを持ってきておいて食事場所付近に置いておけば、子どもは遊ばずに着替えてくれやすいです。

食事の時にテレビを見てしまいご飯が進まない子どもの場合は、テレビに背を向ける方向で座らせたり、テレビのない部屋で食事をさせたりします。

子どもがどうしても思ったとおり行動してくれないときには、「子どもにとって欲しい行動を子どもがとりやすい環境になっているか」をチェックしてみてください。

こまつ

 

環境②:子どもが片付けしやすいおもちゃの選び方と置き方を考える

子どもがおもちゃを片付けないことによく怒る場合は、おもちゃの選び方や置き方を変えると子どもに怒る頻度が少なくなります。

こまつ

積木やパズル、電車のおもちゃのレールなど数が多いものは、子どもはバラまいて遊びたくなります。

数の多いおもちゃを子どもがばらまいて遊んだ後片付けない時には、おもちゃの数を減らして様子をみてみる、もしくは1ヶ月おもちゃをしまってみて再度取り出して使うか様子をみてみるいいですよ。

 

また、片付けやすい置き方は、子どもの性格やおもちゃによっても異なります。

こまつ

物をまとめて運んだり集めたりするのが好きな子どもには、おもちゃ箱を用意しておもちゃを全部おもちゃ箱に入れるようにします。

一つ一つおもちゃ運んだり、おもちゃを並べたり分けたりするのが好きな子どもには、棚や100円均一の収納グッズなどを使って分類して片付けられるようにします。

特に車や電車、お人形のドレスなどコレクションするのが楽しいものは飾るように片付けられる場所があると、自分で子どもが片付けようとする場面が増えてくるでしょう。

 

まとめ:怒らない子育てを実施し自己肯定感を高めてあげましょう

この記事では元保育師の筆者が、子どもを叱る時の正しい伝え方、子どもの行動を言葉にし、子どもへの感謝の言葉を子どもに伝えるべき理由などを詳しく解説しました。
最期の今回の内容をまとめておきます。

こまつ

叱らない・怒らない育児まとめ
  • 子どもがしてはいけないことをした時には怒らず、「ダメ」と言わないでどうしたら良いか伝える
  • 子どもを褒める時には「すごい」「えらい」だけではなく、褒めたいと思った行動を「○○したね」と言葉にしてあげ、保護者の嬉しい気持ちや感謝の気持ちを伝える
  • 保護者に正しい伝え方で叱られ、良い行動を認めてもらい感謝の気持ちを言われた子どもは、達成感や安心感を得られ、自信がつく
  • 達成感や安心感を得られr自信を持っている子は、「自分は失敗しても大丈夫。保護者は失敗をする自分も受けれてくれるし、また挑戦すれば今度はできるだろう」と自己肯定感をもてるようになる
  • 自己肯定感をもてる子どもは、いろいろなことに興味を持って取り組んでいける

自己肯定感をもてる子どもは、日々を安心して過ごし色々なことに興味をもって取り組んでいける幸せな子どもです。

保護者や周りの大人の叱り方、褒め方次第で子どもが幸せになるかどうかが左右されます。

大変なことも多い子育てですが、ぜひ子どもがより幸せを感じられるよう、この記事を参考に正しい叱り方と褒め方を実践してみてくださいね。

 

MEMO

全国の中ですみれの森がおすすめするベビーシッターについては、こちらの記事にまとめています!

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幼児期の子育てについては、こちらの記事でも詳しく解説しています。

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