女性の社会進出や家族構成の多様化に伴い、ベビーシッターのニーズが高まっています。
今回は「ベビーシッターのサービスを利用してみたいけど、ベビーシッターってどんなサービスを受けられるかよくわからない」という人のために、「派遣される人は誰なのか」「ベビーシッターを何歳から何歳まで利用できるのか」などを説明します。
また、「ベビーシッターは利用料金が高くて手が出ない」「ベビーシッターを頼むならなるべく安いほうがいいな…」という人向けに、ベビーシッターをお得に利用できる方法についても紹介していきます。
【この記事はこんな人に向けて書いています】
- ベビーシッターのサービスを利用してみたい人
- ベビーシッターのサービス内容を詳しく知りたい人
- べビーシッターを気軽に安く利用したい人
この記事を読めばベビーシッターを何歳まで利用できるかがわかり、あなたのお子様がベビーシッターを利用できるかがわかります。
お子様がベビーシッターのシッティング対象年齢になっているか知りたいあなたはぜひ、読んでみてくださいね。
ベビーシッターは何歳から何歳まで利用できる?
ベビーシッターは「ベビー」と名前がついているので、赤ちゃんのみを対象にしていると思う人も多いようです。
実際は、0歳~12歳までの子どもが利用可能です。
ただ、月齢によってシッティング対象外となってしまうケースが一部あります。
新生児~幼児期は月齢によって発達段階が大きく異なり、年齢に応じてできることや注意すべきことが変わってくるからです。
ここで、主なベビーシッター派遣会社の利用規定を見てみましょう。
ベビーシッター会社①:キズナシッター
・対象年齢:0~12歳(0歳児は保育士、看護師免許所持者のみが対応)
・サービス内容: 個別保育・お預かり、送迎(病児保育、家事代行などは無し)
公式サイト:https://sitter.kidsna.com
ベビーシッター会社②:スマートシッター
・対象年齢:0~12歳(シッターの経験により対応できる月齢が異なる)
・サービス内容:自宅保育、外遊び、送迎、幼児教育、病児保育、産前産後ケアなど
(家事、宿泊、ペットのお世話は対象外)
公式サイト:https://smartsitter.jp/
ベビーシッター会社③:キッズライン
・対象年齢:サポーター(ベビーシッター)により異なる。
各サポーターの詳細プロフィール欄より保育可能年齢を確認し、予約が必要。
・サービス内容:自宅保育、送迎、病児保育、産前産後ケア、簡単な家事など
公式サイト:https://kidsline.me
このように、利用する会社によって「産前産後のママもOK」な場合もあれば、「担当するベビーシッターによって月齢が異なる」など規定やサービスは様々です。
生後0~3ヵ月は首が座っていないこと、授乳が頻回であることなどを気にする必要がありますし、5、6か月以降は離乳食の進み具合い、ハイハイやたっちができるかによっても保育内容は変わります。
他にも、温度調節が苦手で体調を崩しやすかったり、誤飲ややけど、乳児突然死症候群などの事故が起きやすかったりします。
これらを防ぐためにも、常に子どもの様子に気を配ることが求められます。
- 「なるべく安く頼みたい」
- 「急ぎなので、すぐ来てくれる人にお願いしたい」
これらの気持ちは理解できますが、乳児や幼児をベビーシッターに預ける際は、「月齢に応じた保育が可能で経験豊富なべビーシッター」「看護師・保育士資格を持ったベビーシッター」へ依頼することが好ましいです。
次に、そもそもベビーシッターとはどんなサービスかを解説します。
そもそもベビーシッターとは?
ベビーシッター主に、お子様を依頼者の自宅で預かってくれます。
食事、排泄、沐浴、寝かしつけといった子どもの面倒を見るのはもちろんのこと、時には学校や塾への送迎などを代行するケースもあります。
1日30分の短時間保育から一日中預ける長時間保育、病児保育、早朝深夜の保育まで、依頼者のニーズに柔軟に対応してくれます。
最近では、産前産後のママを助ける家事サポート、ピアノや英語といった知識・技能を教える家庭教師的な役割をお願いできるサービスも増えています。
自宅以外では、ベビーシッターの託児サービスが併設されたホテル、イベント、学校などで利用が可能です。
次に、「ベビーシッターとして派遣される人はどんな人か」について説明します。
ベビーシッターとして派遣される人はどんな人?
ベビーシッターが便利なサービスだとは知っていても、「知らない人を家に入れるのは抵抗がある」「実際に預けるのは不安だな」と感じる保護者は多いのではないでしょうか。
ベビーシッターとして働く人には、家事が得意な人や子育て経験豊富な主婦、保育士、幼稚園教諭、看護師、教員免許保持者などがいます。
経験豊かで、子どもの心理や発達について知識を持った人が保育にあたるので安心して子どもを任せられます。
しかし、ベビーシッターは資格が無くてもできる仕事のため、未経験から始める人がいるのも事実です。
「保育未経験や初心者のベビーシッターにわが子を預けるのは心配だ」と思う保護者がいるのは当然のことでしょう。
そのため、ベビーシッターの派遣企業は、ベビーシッター登録した人を対象に認定試験や講習などを実施しています。
厳しい基準を設けることで、依頼者が安心して子どもを預けられるような取り組みを実施しています。
豊富な知識や経験をもったベビーシッターは、子育てや家事で困っているママたちの心強い味方になってくれるはずです。
次に、ベビーシッターはどんな時に頼めるかを解説します。
ベビーシッターはどんな時に頼める?
ベビーシッターは依頼者のニーズに柔軟に対応できるサービスです。
保育園や幼稚園とは違い、決められた保育時間はなく、ベビーシッターを利用する理由も様々です。
【ベビーシッターを頼む例】
- 冠婚葬祭で子どもを見る人がいないので預かってほしい
- 残業が長引きそうなので、保育園へのお迎えをお願いしたい
- 買い物や美容室に行く間子どもを見ていてほしい
- 産前産後に家事を頼める人がいないのでシッティングを依頼したい
- 子どもの病気が長引いているので、病児保育を頼みたい
- 週に1回1時間、保育と同時に英語を教えてほしい
このように一時的に利用する場合もあれば、決まった日時に定期的に訪問してもらうケースなど、依頼者のニーズに応じてサービス内容が異なります。
ベビーシッターの派遣会社の中には他社と差別化するために、「今すぐに手配できる」「明日来てくれる」をウリにしているサービスも。
ベビーシッターの検索サービスや子育て相談に乗ってくれるサービスを提供している会社もあります。
ただし、時間帯によっては追加料金が発生したり、自分の住んでいる地域に対応できるベビーシッターの数が少なかったりするケースもあります。
料金やサービス内容をよく確認してから依頼することをおすすめします。
次に、ベビーシッターの料金はいくらかかるのかについて説明します。
ベビーシッターの料金はいくら?
料金は利用する会社、時間、ベビーシッターの経験や資格などによって差がありますが、1時間あたりの保育料は1000円~4000円であることが多いです。
ベビーシッターには依然として「お金持ちが利用するもの」「費用が高くて頼めない」といったイメージがあります。
ベビーシッターを利用するのはハードルが高いと思われがちですが、最近ではベビーシッター需要の高まりを受け、低価格で安心して頼めるサービスの仕組みが整ってきました。
「複数時間頼むと料金が割安になる定期プラン」や「パック料金制」を採用している会社もあります。
注意点としては、ベビーシッターは保育料だけでなく、入会金、年会費、交通費、上乗せ料金(病児保育、深夜保育、英語学習など特別なサービスをプラスする場合)が別途必要になるケースがあります。
さらに、契約した保育時間を過ぎると延長料金が発生し、依頼をキャンセルした場合はキャンセル料が発生するので、利用する際には気をつけましょう。
【スマートシッターの料金例】
- 保育料は1時間2000円~となっており、依頼するベビーシッターによって異なる。
- 入会金、年会費は無料
ー2時間保育利用した場合
2000円×2時間=4000円+交通費
ー3時間病児保育の場合
2000円×3時間=6000円+1000円(通常対応。感染症対応の場合は別途)+交通費
参考:https://smartsitter.jp/price/parent
※2020年5月1日現在の相場です。
値段は変更になる場合がありますので、必ずサイトにてご確認ください。
最後に、ベビーシッターをお得に利用できる制度について紹介します。
ベビーシッターをお得に利用できる制度
ベビーシッターをより身近な制度として活用してもらうために、利用料金を助成してくれる制度があるのをご存じですか?
リロクラブやベネフィットステーションなど、一般企業が福利厚生として独自に導入している助成制度も存在しますが、今回は政府や自治体が助成する制度を2つ紹介します。
制度①:全国共通「内閣府企業主導型ベビーシッター割引券」
子ども・子育て拠出金を納める事業主が承認申請することで利用できる制度です。
パート・アルバイトを含む従業員、厚生年金の被保険者である企業の役員がベビーシッターを利用する際に支払う料金を助成します。
割引券を使用する者の所得の制限はありません。
割引の内容は、仕事が理由でベビーシッターを利用した場合に割引(1回あたり2200円)されるものと、多胎児を養育する家庭に発行される割引(双子の場合1日につき9000円)の2種類があります。
2020年3月現在、導入企業は約1100件登録されており、公益社団法人全国保育サービス協会のホームページ(http://www.acsa.jp/htm/babysitter/)にて自分の働く会社が対象企業かどうか確認できます。
ただし、割引券が使える子どもの年齢は小学校3年生まで(障害などがあり介護等が必要な場合は小学校6年生まで)となっているので注意しましょう。
■新型コロナウイルスに伴う特例措置については、こちらをご確認ください。
公益社団法人全国保育サービス協会 ベビーシッター派遣事業のご案内 http://www.acsa.jp/htm/babysitter/
参考:https://www8.cao.go.jp/shoushi/shinseido/outline/sitter_atsukai.html
制度②:東京都のみ「東京都ベビーシッター利用支援事業」
東京都が独自に行っている制度です。
子どもが待機児童になってしまった保護者、または0歳児で保育所などへの申し込みをせず育児休暇を1年取得した後復職する保護者を対象に、ベビーシッターの利用料金を助成してくれます。
利用できる地域は、新宿区、台東区、品川区、目黒区、大田区、渋谷区、中野区、北区、板橋区、葛飾区、三鷹市、府中市、国立市、福生市、狛江市、東大和市、武蔵村山市となります。
対象年齢は、区や市が利用を本事業の利用を認めた0歳から2歳までです。
この助成券を利用すると、1時間あたり150円(税込)でベビーシッターを利用できます。
参考:https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/kodomo/hoiku/bs/bs2nendo.html
利用料金が高くて手を出しにくいと思われがちなベビーシッターですが、こうした制度を活用すれば、安く気軽に利用できます。
いずれも助成の対象となるには条件があるので、助成を受けたい場合はホームページを確認したり自治体へ問い合わせたりして利用内容の詳細を確認しましょう。
まとめ:ベビーシッターは0歳から12歳まで利用できる
この記事では、ベビーシッターは何歳から何歳まで利用できるかについて説明しました。
その他にも、ベビーシッターを頼むときの注意点やベビーシッターの料金、お得に使う方法も解説しました。
最後に今回の内容をまとめておきます。
- ベビーシッターは0歳~12歳まで利用可能
- 利用する会社によって依頼できる年齢やサービスが異なるので注意
- 自治体の補助金制度や会社の優待サービスなどを使って安く利用可能
ベビーシッターは依頼者の様々なニーズに柔軟に対応してくれる便利なサービスです。
仕事のときだけでなく、美容室や買い物などのちょっとした用事にも気軽に利用できます。
育児に困ったとき、お手伝いがほしいときにサッと利用できるよう、預けられる年齢やサービス内容などをあらかじめ確認しておくといいですよ。
きっとベビーシッターがあなたの子育ての強い味方になってくれるでしょう。
ベビーシッターすみれの森には他にも、ベビーシッターに関するお役立ち情報がたくさんあります。
ぜひ、読んでみてくださいね。